測量データとしての活用
例(1)滞水しやすい場所の路面状況を調査する
道路勾配の確認・調査
インフラドクター®ADVANCEの高さ表示機能を使うと、道路の勾配が簡単に把握できます。
例(2)点群データから断面を作成し、路面の勾配を正確に把握できます。
高さ表示のカラーマップは自在にカスタマイズできます。
(画像1)トンネルを展開して解析
凸凹解析・変状検出
壁面や路面などの状態を解析します
インフラドクター®ADVANCEはトンネルの点群を展開表示する機能があります。カーブ区間でも歪なく平面に展開できます。
(画像2)カラーマップ表示もできます。
図面作成支援 (点群データから現況の図面を作成する)
ADVANCEに点群データをインポートする
Las、Lazをはじめ、様々な形式のデータに対応しています。
点群データの表示範囲を制限する
クリッピングボックスか断面の機能を使います。
不要な部分の点群を非表示にする
路面付近の点群だけを表示し、高さ表示と反射強を組み合わせるなどして区画線や道路構造物を見分けやすい表示にします。
図面作成機能を使って白線や地覆等をトレースする
インフラドクター®ADVANCEにはDWG形式の図面を作成する機能があります。ここで作成したDWGファイルは、エクスポートしてCADソフトで編集することもできます。
図面の編集モードから点群断面のpng形式画像を背景に持つDWGファイルをエクスポートできます。ADVANCEで描画した線や寸法線は背景とは別のレイヤに分類されます。
断面を作成して形状を正確に把握
高さ表示だけでは判断し難い箇所は、断面を作成することでより簡単かつ正確に把握することができます。
細部の仕上げはCADソフトでスピーディーに
インフラドクター®ADVANCEにも描画機能があり、CADソフトに近いことはできますが、 より緻密な図面を必要とする場合は、使い慣れたCADソフトで仕上げることをおすすめします。 座標情報を持たせてDWGファイルをエクスポートできますのでCADソフトで仕上げた図面を点群の中にインポートして簡単に表示できます。
操作動画を見る
舗装点検・路面性状調査
MMS等を使って路面の点群データと画像を取得する
首都高技術では、点群データと画像データを用いた路面性状調査を提供しています。
点群データを解析する
数学的な解析手法を用いて、点群データから平たん性やわだち掘れを算出します。
画像データを解析する
路面を撮影した画像データからAIを用いてひび割れやパッチングを検出します。
調査データを見える化する
インフラドクター®WEBの路面性状調査結果表示オプションをご契約いただくと、調査データをクラウドに搭載し、GISで調査結果を簡単に表示させることができます。
データのエクスポート
GIS上で表示した調査データをExcelやcsv形式で出力することができます。
補修費用の算出
インフラドクター®WEBには舗装補修費用の算出機能が搭載されています。
操作動画を見る
(例1)図面から3Dモデルを作成し、現況の点群データ内にインポートして出来型を確認した例
3Dシミュレーション
点群データを用いて3Dシミュレーションができます
インフラドクター®ADVANCEで点群データに3Dモデルをインポートし、よりリアルなシミュレーションを実現します。
モーション機能で作成した動画
インフラドクター®ADVANCEには交通規制帯で用いる各種モデルが搭載されており、ドライバーの視線で規制帯がどのように見えるのかを確認することができます。
モーション機能を使って動画を作成することもできます。
トンネルの点検 (性能カタログ TN030013-V0023)
トンネルの点検
インフラドクター®ADVANCEを用いた3次元点群データと画像データによるトンネル点検支援は性能カタログに掲載されています。(TN030013-V0023)
インフラドクター®ADVANCEは、MMS(モービル・マッピング・システム)等で取得した3次元点群データ(以下、点群データ)をもとに、トンネル覆工コンクリート表面の凹凸形状をカラーマップとして可視化することができます。本ソフトウェアを活用することで、「うき・はく離」等の変状箇所を推定できます。
本ソフトウェアによる覆工コンクリート表面の凸凹形状の可視化方法は下記の通りです。
- (1)基準面を作成する方法
覆工コンクリート表面の点群データを近似し、基準面データを作成します。 作成した基準面データと点群データとの差分を計算し、その差分量を覆工コンクリート表面の凸凹形状としてカラーマップ化します。
- (2)基準断面を作成する方法
トンネルの点群データから任意の断面を指定し、基準横断面データを作成します。
作成された基準横断面データをトンネル縦断方向に押し出しながら点群データとの差分を計算し、その差分量を凸凹形状として平面状に展開した点群データ上にカラーマップ化します。
- (3)上記(1)(2)の検出結果と、点群データ取得時に撮影した画像データを併用し、「うき・はく離」の可能性のある箇所を選別(スクリーニング)します。